知念功氏は1940年、沖縄県に生まれました。幼少期に苛烈を極めた沖縄戦と、その後の米軍による軍政支配を肌で体感しながら育った世代にあたります。知念功氏のプロフィールを語るうえで欠かせないのが、米軍統治下での過酷な基地被害と、祖国復帰運動の高まりの中で培われた独自の政治思想です。
本土復帰を果たした1972年当時、多くの県民が期待した「基地のない平和な島」は実現せず、広大な米軍基地が維持されたままの復帰となりました。この現実に強い疑問を抱いた知念氏は、本土追従の復帰運動と一線を画す沖縄解放同盟の活動に深く身を投じます。既成の革新政党や本土主導の社会運動に依存せず、沖縄自らの手でアイデンティティと主権を取り戻すべきだという主張を先鋭化させていきました。