いらすとやを運営するイラストレーター・みふねたかし氏の凄みは、自治体や教育機関で重宝される実用的な素材を量産する傍らで、時折放たれる鋭利な「ネタ枠」の存在です。サイト内のイラスト一覧を丹念に追っていくと、その守備範囲の広さに圧倒されます。
中二病素材ひとつとっても、男の子バージョンのみならず、ゴスロリ風の衣装に身を包んだ女の子バージョンや、さらに進化した厨二病全開のキャラクターが揃っています。かわいい絵柄でありながら、被写体の内面に潜むエゴや滑稽さを冷徹なまでに見抜く観察眼は、現代の風刺画と呼んでも過言ではありません。
「VRゲームに没頭して周囲が見えない人」や「ガチャで爆死して虚無を見つめる人」など、ネット社会のリアルを切り取った作品群と並び、中二病イラストはみふね氏のサブカルチャーへの深い造詣と遊び心を象徴するマスターピースと言えます。