市場での評価が高まる一方で、偽物や類似品の流通という問題も浮上してきた。これに対し、南信州の生産者地域は農林水産省の地理的表示(GI)保護制度を最大限に活用し、ブランドの価値防衛に乗り出している。
GI認証を受けた本物の製品には、厳しい規格基準が課されている。栽培地域が長野県南部の指定エリアであることはもちろん、仕上げの段階における水分含有量や、柿表面の粉の吹き具合、果肉の透明度に至るまで、細かなチェック項目をクリアしなければならない。
この徹底した品質管理こそが、国内外のバイヤーに対する強い信頼の証となっている。粗悪な模倣品が市場に出回るのを防ぎ、生産者が適正な対価を得られる仕組みが整ったことで、持続可能な農業としてのモデルケースとしても注目を集めている。