毎年8月10日が「野獣の日」と呼ばれるようになった直接の由来は、日付の数字「8(や)10(じゅう)」というシンプルな語呂合わせにあります。その元ネタとなったのは、2001年に発売された成人向けゲイビデオレーベルの作品『真夏の夜の淫夢』第4章に出演していた男性、通称「野獣先輩」です。
2000年代半ばから後半にかけて、掲示板サイト「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」や「ニコニコ動画」において、独特なセリフ回しやシュールなリアクションがMAD動画(切り抜き・再編集動画)の素材として爆発的に流行しました。切り抜かれたキャラクター素材(BB素材)を使った無数の二次創作が投稿され、元作品の文脈から切り離された単なる「面白キャラクター」としてネット空間に拡散していった経緯があります。
アングラカルチャー発祥でありながら、ネットユーザーの間で一種の共通言語(ミーム)として定着し、やがて8月10日を祝うという名目の「ネット上のお祭り」へと変貌を遂げました。