都市論および観光動態の観点から見ると、大阪城天守閣は「現存天守(国宝・姫路城や松本城など)」のような木造建築の古色蒼然とした趣を求める場所ではなく、「昭和初期の都市文化運動が生んだ記念碑的モニュメント」かつ「戦国・安土桃山時代の濃密な歴史博物館」として評価すべき空間です。
この特性を踏まえたうえで、満足度を最大化できる人と、訪問に際して入念な下準備が必要な人の判断基準を提示します。
【大阪城天守閣を心からおすすめできる人】
・戦国時代や豊臣・徳川の歴史ドラマに興味があり、豊富な史料展示を学びたい人
・地上50メートル(標高約80メートル)の8階展望台から、大阪城公園の緑と高層ビル群のコントラストを一望したい人
・写真映えする金色の装飾、鯱、伏虎など、絢爛豪華な大阪の象徴を体感したい人
【訪問にあたって事前の工夫・慎重な検討が必要な人】
・木造の現存天守特有のきしむ床や急階段といった「生の本物の古建築」のみを期待している人(内部は近代的な博物館構造です)
・足腰に強い不安があり、階段の上り下りを極力避けたい人(エレベーターの優先利用条件を事前確認し、混雑時間帯を避ける必要があります)
・並ぶことや人混みを極端に嫌う人(WEB前売り券の入手と朝一番の訪問がクリアできない場合、満足度が下がるリスクがあります)