ネット上の旅行記やSNSで頻繁に見受けられる「失敗談」を分析すると、北海道特有の地理的条件に対する認識不足が浮き彫りになります。特に注意すべき3大落とし穴を検証します。
第一の罠は「札幌〜函館間の距離感」です。地図上では隣接して見える両都市間ですが、実走行距離は約250km〜300kmあり、東京から名古屋の距離に匹敵します。車での移動には高速道路を使っても片道4時間以上、JR特急でも約3時間40分を要します。3泊4日の日程で両方を組み込む場合、函館イン・新千歳アウトのように空港を分けない限り、往復だけで丸1日分が潰れる計算になります。
第二の罠は「レンタカーの受取・返却にかかるタイムロス」です。新千歳空港周辺のレンタカー営業所は空港敷地外に点在しており、専用シャトルバスでの移動や手続きに到着後40分〜1時間半程度かかるのが通常です。返却時もフライトの2時間半前には営業所へ到着しておく必要があり、実質的な観光時間が想定より2〜3時間削られる点をあらかじめ計算に入れておく必要があります。
第三の罠は「夜間のガソリンスタンド営業停止」と「野生動物の飛び出し」です。道東や道北の地方部では、午後6時〜7時を過ぎると給油所がすべて閉店する地域が珍しくありません。また、日没前後はエゾシカの活動が活発化し、幹線道路での衝突事故リスクが跳ね上がります。地方ルートを走る際は「残量半分での早め給油」と「日没前の目的地到着」が鉄則です。