国際舞台における紀子さまの立ち振る舞いは、海外のメディアや外交団からも高い評価を得ています。象徴的な場面として挙げられるのが、長年携わってこられた結核予防会総裁としての国際活動です。
「国際結核肺疾患予防連合会議」をはじめとする専門性の高い国際会議において、紀子さまは度々英語によるスピーチを行ってこられました。公開されているスピーチ動画を確認すると、医療・公衆衛生分野の専門用語が頻出する原稿を、落ち着いたトーンと淀みのない発音で読み上げられている姿が記録されています。単に文章をなぞるのではなく、重要フレーズで適切な間を取り、聴衆と視線を交わしながら語りかけるスタイルは、国際会議の壇上でも強い説得力を放っています。
2019年に秋篠宮さまと共にオーストリアおよびハンガリーを公式訪問された際にも、その語学力は現地で大きな驚きをもって迎えられました。ウィーンでの歓迎行事や大統領夫妻との懇談において、紀子さまは通訳を介さずドイツ語で挨拶や歓談を交わされました。現地のニュースメディアは「かつてウィーンで過ごした日本のプリンセスが、流暢なドイツ語で再訪を果たした」と好意的に報道。外交儀礼上の形式的な対話を超え、現地の文化や歴史への敬意が直接伝わる親善の架け橋となりました。