育児情報サイトやアンケート調査において、子供の映画館デビューの時期として最も回答が多いのは3歳前後です。アンパンマンやしまじろう、プリキュアや戦隊シリーズといった幼児向けアニメに熱中し始める時期であり、日常会話のコミュニケーションがしっかりと取れるようになることが主な要因です。
しかし現場では、張り切って2歳〜3歳でデビューさせたものの「開始5分で退場した」「終始ぐずって映画どころではなかった」という失敗談が後を絶ちません。その最大の理由は、子供が映画館の暗闇を怖がる心理と大音量による恐怖感を大人が過小評価してしまう点にあります。
幼児にとって、完全に照明が落ちた閉鎖空間は本能的な恐怖を呼び起こします。さらに、映画館特有の身体に響く重低音やサラウンド音響は、大人以上に敏感な子供の耳には威圧感として伝わります。家で大人しくテレビを観られているからといって、「映画館でも同じように楽しめる」とは限らないのが実情です。