「笑っているつもりなのに、片方の口角がピクリとも上がらないんです」
都内に住む20代の会社員・A子さんは、今年に入って受けたエラボトックス注射の経過をそう振り返る。施術から2週間後、鏡を見た彼女を襲ったのは、まるで麻痺したかのように歪んだ自分の笑顔だった。友人と撮った写真に写っていたのは、不自然にひきつった表情。SNSでよく見かける「失敗例」そのものだったという。
ネット上で告発されている代表的な失敗パターンは主に3つある。1つ目は、笑顔を作る笑筋(しょうきん)や口角挙筋に薬剤が流れて生じる「表情筋の麻痺」。2つ目は、咬筋(こうきん)が縮小しすぎた結果、頬の肉が落ち込んで老けて見える「コケ顔」。そして3つ目が、皮膚のハリが失われて生じる「輪郭のたるみ」だ。画面上で見かけるセンセーショナルな画像の多くは、これらの症状が複合的に発現した結果である。