布施博を苦しめた「腰部脊柱管狭窄症」とは、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が加齢や骨の変形によって狭くなり、神経や血管が圧迫される疾患です。特に代表的な症状として「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が挙げられます。
これは、少し歩くだけで足やお尻にしびれや激痛が走り、前かがみになって休むと症状が一時的に和らぐという特徴的なものです。当時の布施博も、わずか数百メートル歩くだけで立ち止まらざるを得ない状態に陥っており、日常生活において杖の使用が欠かせないほど悪化していました。
さらに精密検査では、長年の芸能生活における過密スケジュールや、若い頃からの豪快な飲酒習慣(1日に多量のアルコールを摂取する生活)が影響し、肝機能数値の大幅な悪化や筋力低下が同時に指摘されていました。背骨の変形に加え、体を支える体幹筋肉の衰えが重なったことで、一時は自力歩行すら危ぶまれる危機的なコンディションに直面していたのです。