今回新たに機密解除された一連の文書は、1945年から1951年にかけての日本占領政策における意思決定プロセスを根本から書き換える可能性を秘めている。これまで「神格化された絶対的指導者」として語られがちだったマッカーサーだが、内部メモや側近との書簡からは、冷戦の足音が近づく中で揺れ動く極めて人間的な相貌が浮かび上がる。
特に目を引くのは、食糧難に苦しむ日本の暴動回避のために本国へ緊急支援を要請した際のやり取りだ。「パンをよこすか、さもなければ鉄砲を寄こせ」とまで言い切った逸話の裏で、彼がワシントンとどのようなギリギリの交渉を重ねていたのか。連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)内の権力闘争や、共産主義の拡大に対する強い危機感が、彼の迅速な改革断行の真の推進力であったことが明かされている。