2014年1月期に日本テレビ系列で放送された『明日、ママがいない』は、児童養護施設で暮らす少女たちの絆と葛藤を描き、放送当時から大きな話題を呼びました。物語の中心となった4人の子どもたちの中でも、ひときわ無邪気で切ない存在感を放っていたのが、渡邉このみさん演じる「ボンビ(名香真弓)」です。
ボンビは、実の両親が経済的困窮(貧乏)ゆえに育てられなくなったという背景を抱えながらも、「いつかアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのような大富豪のセレブ夫婦が養親として迎えに来てくれる」というファンタジーにすがる少女でした。現実の厳しさに傷つきながらも、健気に笑顔を作って妄想を語る姿は、多くの視聴者の涙腺を刺激しました。
当時まだ小学校低学年だった渡邉さんは、くるくると変わる豊かな表情と圧倒的な感情表現で、重厚なテーマの中で作品の救いとなるような愛嬌と哀愁を見事に両立させました。