SCPの世界において、異常存在に対処する組織は財団だけではない。怪異を収容・保護して研究対象とする財団に対し、異常な物体や生物を「即時破壊」することを至上命令とする超国家的組織、それが世界オカルト連合(GOC)だ。両者の政治的対立と理念の違いは、物語に圧倒的な緊迫感をもたらしている。
破壊か、隔離か。人類の存続を決定づける命題を巡り、両者は常に一触即発の冷戦状態にある。世界オカルト連合の強硬策が裏目に出て壊滅的な災害を引き起こすこともあれば、財団の慎重姿勢が事態を悪化させることもある。この抗争劇が、作品群に深みとドラマ性を与えているのだ。