「洗える電気毛布を洗ったら、翌シーズンから一部しか温まらなくなった」「電源ランプが点滅してエラー停止する」といったトラブルの多くは、ユーザー側の誤った洗濯方法が引き起こしています。特に注意すべき代表的なNGパターンを解説します。
第一の落とし穴が、ドラム式洗濯機での通常コース洗濯です。ドラム式は衣類を上から下へ落下させる「たたき洗い」を基本構造としています。厚みと重量がある毛布がドラム内で繰り返し落下衝撃を受けると、内部のヒーター線が局所的に強く屈曲し、芯線の金属疲労による断線を誘発します。取扱説明書に「ドラム式洗濯機使用不可」または「毛布コース・手洗いコースのみ対応(機種制限あり)」と明記されているケースが多いため、使用前にお使いの洗濯機側のマニュアル確認が欠かせません。
第二にして最も致命的なNG例が、コインランドリーや家庭用乾燥機(タンブラー乾燥機)の使用です。乾燥機内部は60℃〜80℃以上の高温に達します。この高熱にさらされると、ヒーター線を保護している絶縁被覆チューブが軟化・変形し、最悪の場合は内部でショート(短絡)を起こして発火事故へと発展します。どれほど時間が惜しくても、電気毛布の乾燥機投入は絶対に避けてください。
また、コインランドリーの大型洗濯機による強烈な遠心脱水も禁物です。大容量ドラムが生み出す強大なG(遠心力)は、毛布内部の配線を引っ張り、断線やコネクター破損の引き金になります。