阪神・淡路大震災からの復興事業として長期にわたり進められてきた新長田駅南地区の再開発。近代的ビル群が立ち並ぶ一方、「昔ながらの下町風情が薄れてしまったのでは」と懸念する声も一部で聞かれました。しかし現地を歩いてみると、その印象は良い意味で大きく覆されます。
兵庫県と神戸市の合同庁舎がオープンして以来、約1,000人規模の職員や来訪者が日常的に商店街を利用するようになり、街に新たな人の流れが定着しました。さらに近年では、歴史ある空き店舗を活用したクラフトビール店、コワーキングスペース、アートスタジオが次々と誕生しています。
治安や街の評判についても、明るくバリアフリーに整備された大通りと、昔ながらの温かいコミュニティの見守りが機能しており、女性の一人歩きや家族連れでも安心して散策できる環境が整っています。歴史あるアーケードの趣を残しながら新しい息吹を取り込む――これこそが、現在の新長田が多くの来訪者を惹きつける大きな理由です。