ネット上の掲示板やSNS、知恵袋などのドライバーコミュニティを丹念に観察すると、無料化の恩恵を歓迎する声と同時に、現地を日常的に走るドライバーならではの切実な肉声が浮かび上がってきます。
「大網街道の渋滞に巻き込まれずに済むようになり、通勤時間が約15分短縮できた」「九十九里へのサーフィン通いで往復の有料代が浮いたのは本当に大きい」という経済的メリットを喜ぶ声は圧倒的多数を占めます。しかし、そうしたポジティブな反応の裏で、次のような警戒の声が急速に増えています。
「無料になってからトラックや不慣れな観光車の割り込みが増え、急ブレーキを踏まされる場面が増えた」
「有料時代はガラガラだった直線区間で、後方から猛スピードで煽ってくる車が目立つ。そして誉田の手前で移動オービスが光っていたのを目撃した」
「路面の舗装補修が有料時代より追いついていない印象があり、夜間に継ぎ目の段差でヒヤッとした」
現場を実際に走行取材すると、案内標識から「有料」の文字が消去・上塗りされ、料金所跡地が舗装されてフラットになったことで、速度感が麻痺しやすい環境が整ってしまっていることが肌感覚として伝わってきます。無料開放は移動の自由度を高めた半面、道路空間としての緊張感をドライバー各自が維持しなければならないという課題を突きつけています。