片山さつき氏の歩みは、日本の女性エリートの歴史そのものである。東京大学法学部を卒業後、財務省に入省。女性初となる予算官房主計官を務めるなど、徹底した数字の分析力と粘り強い交渉力で頭角を現した。その後、自由民主党から立候補して参議院議員となり、内閣府特命担当大臣などの要職を歴任する。
自ら子育てを経験していないにもかかわらず、彼女は少子化対策や児童福祉、女性の活躍推進といった施策に対して鋭い提言を重ねてきた。「実親としての経験がないからこそ、客観的なデータと財政的裏付けに基づいた制度設計ができる」というのが彼女の持論だ。個人の家庭環境を超えて、国全体の未来を見据える執念は、財務省時代に培われた官僚魂の賜物と言える。