近藤正臣の私生活を語るうえで欠かせないのが、1966年に24歳で結婚した妻の存在です。芸能界の華やかな交友関係とは一線を画し、その出会いは幼少期にまで遡ります。
お相手は、京都の小学校から中学校、高校まで同じ学び舎に通っていた1学年下の幼なじみでした。学生時代からの気心の知れた関係がやがて愛情へと発展し、ゴールインに至りました。
結婚当初の近藤正臣は、役者としての仕事が軌道に乗っておらず、経済的に極めて苦しい下積み時代を過ごしていました。一時期は俳優業に見切りをつけ、京都の実家が営む小料理屋「花真」で板前修行や店の手伝いをして糊口をしのいでいた時期もありました。そうした無名時代・不遇の時代を陰で支え続けたのが妻でした。
1970年のドラマ『柔道一直線』における「ピアノの鍵盤の上に足で飛び乗って猫ふんじゃったを弾く」結城真吾役で一躍トップスターの仲間入りを果たした後も、夫婦の信頼関係は揺らぐことなく、現在に至るまで半世紀以上の歳月を共に歩んでいます。