この言葉が差別的とされる根底には、解剖学的な病状を嘲笑や異形視の対象として扱ってきた歴史的経緯がある。かつて「背虫」や「脊虫」といった漢字が当てられたこの表現は、病気や先天的影響による骨格変形を「虫が取りついた姿」として忌み嫌う中世・近世の迷信的視線を色濃く反映していた。
単なる状態の説明を超えて、特定の身体的特徴を持つ人々を社会的に排除し、格好のからかいの対象とする差別意識を助長する言葉として使われた事実がある。本人の意思ではどうにもならない身体的特徴を侮蔑のニュアンスで形容すること自体が、個人の尊厳を深く傷つける。こうした人権意識の高まりとともに、言葉そのものが持つ攻撃性が問題視されるようになった。