ベトナム民族衣装の真実!アオザイと54の少数民族が織りなす伝統美

ベトナム民族衣装の真実!アオザイと54の少数民族が織りなす伝統美

ベトナム民族衣装の真実!アオザイと54の少数民族が織りなす伝統美を詳しくリサーチ! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。

「アオザイ(Áo dài)」は、ベトナム語で「長い(dài)上着(áo)」を意味します。その起源は18世紀の阮(グエン)朝時代、貴族層が着用したゆったりとした5枚仕立ての衣服「アオ・グ・タン(Áo ngũ thân)」に遡ります。当時の衣装は現在のスリムなフォルムとは異なり、階級を示す重厚な装飾とゆとりある身幅が特徴でした。

現在知られる流麗なシルエットへと劇的な進化を遂げたのは、1930年代のハノイです。フランスのモードを取り入れた芸術家ル・ムール(カット・トゥオン)らが、ボディラインを立体的に見せるダーツ縫製や洋風のパフスリーブを取り入れ、「ル・ムール・アオザイ」として一世を風靡しました。その後、1960年代のサイゴン(現ホーチミン市)でラグランスリーブが導入され、腕の動きやすさとウエストのくびれを強調する現代アオザイの基本構造が完成したのです。

一時期は戦争や社会情勢の影響で日常から姿を消しかけたものの、1980年代末のドイモイ(刷新)政策以降、学校の制服や国家的な式典着として力強く復活を遂げました。ベトナム民族衣装アオザイは、東洋の伝統と西洋の立体裁断が見事に融合した、激動の歴史の結晶といえます。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。