「手を引っ張る」我が子の行動とは?クレーン現象と自閉症の真実

「手を引っ張る」我が子の行動とは?クレーン現象と自閉症の真実

「手を引っ張る」我が子の行動とは?クレーン現象と自閉症の真実について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

自閉症当事者であり、動物学者としても知られるテンプル・グランディンは、自らの幼少期の感覚世界について多くを語っている。彼女の半生を描いた映画『テンプル・グランディン 自閉症とともに』は、HBO Maxなどのプラットフォームを通じて世界中で視聴され、優れた医療・発達支援ドキュメンタリー作品としても高く評価されている。

彼女のような当事者の告白は、周囲の人間が「異質」と捉えがちな行動に全く異なる視点をもたらす。言葉で概念を処理するのではなく、脳内で映像を映像として処理する視覚思考(ビジュアル・シンキング)や、周囲の感覚刺激に対する独自の反応が、独特のコミュニケーション様式を生み出す。大人の手を引き寄せる行動も、本人にとっては極めて合理的な世界へのアプローチ方法である可能性があるのだ。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。