世界を舞台にした旅を終えた後、プロジェクトは新たなステージへと進化を遂げた。それが日本列島への人類到達ルートを解明する『新・グレートジャーニー』だ。シベリアを経由した「北方ルート」、対馬海峡を渡った「朝鮮半島ルート」、そして台湾から黒潮を越えた「対馬・琉球ルート」。関野氏はこれらの足跡を追体験する検証に挑んだ。
特に話題を呼んだのが、3万年前の航海を再現するために手斧だけで丸木舟を作り、台湾から沖縄まで黒潮を横断した実験航海だ。この壮大な挑戦は、国立科学博物館との共同研究や展示企画とも深く連動し、自然科学や人類学の視点からも高い評価を獲得した。
研究室の論文だけでは分からない「当時の人々が直面した波の強さや風の恐怖」。それを身体で証明した関野氏の試みは、人類学の進歩にも多大な貢献を果たした。今回の特別番組では、こうした科学的アプローチの裏側も再検証される予定だ。