このカードの最大のハイライトといえば、やはりマウンド上の心理戦だ。ベテランの域に達してもなお進化を止めないダルビッシュ有の投球術は、見る者すべてを魅了する。スプリット、スイーパー、そしてミリ単位で変化するカットボール。打者の思考を一歩先回りし、狙い球を外すピッチデザインは芸術の域に達している。
一方のブルワーズも黙ってはいない。先発ローテーションの層の厚さはナ・リーグでも随一だ。150キロ後半の高速シンカーで打者の芯を外し、打球をことごとく内野ゴロに仕留める。三振を狙うパドレス投手陣に対し、打たせて取るブルワーズ。対極的なアプローチが交錯するマウンド上の戦いは、1球ごとにスタジアム全体の空気を張り詰めさせる。