北海道の一本の木が最も神聖でドラマチックな輝きを放つのが、一面が純白の雪で覆われる冬のシーズンです。なかでも世界中の写真家や旅人を惹きつけてやまないのが、美瑛町南部にあるクリスマスツリーの木(美瑛)です。
緩やかな傾斜の雪原の真ん中に一本だけ立つトウヒの木は、先端が星のような形をしており、本物のモミの木で作られたクリスマスツリーそのもの。特に日没前のわずかな時間、夕日が木の後ろに沈む瞬間は、まるで木の上に輝く星が灯ったかのような奇跡的な絶景を生み出します。静寂に包まれた冬の夕暮れ、薄紅から群青へと移り変わる空と白い雪原のコントラストは、一度目に焼き付くと忘れられません。
一方、道東の十勝エリアに位置する豊頃町には、冬の風物詩として名高い豊頃町ハルニレの木が存在します。十勝川の広大な河川敷に佇むこの木は、実は2本の木が寄り添い合い、1本の美しい大木へと一体化した樹齢140年を超える奇跡の巨木です。左右均等に美しく枝を広げた姿は生命力の象徴とも言えます。
冬の早朝、氷点下20度前後にまで冷え込む十勝平野では、朝霧が枝に凍りつく「樹氷」や、昇る朝日に照らされて黄金色に輝くハルニレの姿に出会えます。海岸で輝く氷の結晶「ジュエリーアイス」とあわせて巡る冬の撮影ルートとして高い人気を誇ります。