雨がどれほど縁起の良い意味を持つとはいえ、実際の葬儀や火葬の現場では参列者への配慮や適切なマナーが欠かせません。悪天候だからこそ、失礼のないスマートな立ち振る舞いを意識することが大切です。
葬儀や火葬に持参する傘は、黒無地または濃紺・ダークグレーなどの落ち着いた色味が基本です。派手な柄物や原色の傘は厳禁となります。コンビニエンスストアなどで購入できる透明のビニール傘は、急な降雨であればマナー違反とまでは見なされませんが、格式ある葬儀では黒傘を用意するのが大人の嗜みです。また、濡れた傘は会場内に持ち込まず、必ず備え付けの傘立てに入れるか、水滴をしっかり切って専用の傘袋へ収めましょう。
足元の濡れや泥はねにも注意が必要です。火葬場や斎場の床は大理石やタイル張りになっていることが多く、滑りやすいため歩行には十分気を配らなければなりません。万が一濡れてしまった場合に備え、黒や白の吸水性の高いタオル・ハンカチを多めに持参し、予備の靴下やストッキングをバッグに忍ばせておくと慌てずに済みます。