日本テレビ放送網株式会社が誇る国民的お笑いバラエティ番組『笑点』。その歴史は、昭和から平成、そして令和へと続く日本のお茶の間文化そのものと言っても過言ではない。番組の看板として長年レギュラーを務める桂小遊三は、放送業界の激しい移り変わりを第一線で目撃してきた生きた証人だ。
時代とともに視聴者の好みや価値観は刻々と変化してきた。コンプライアンスの遵守が厳しく問われる現代のお笑いバラエティにおいて、嫌みのない下町風情と洒脱なエスプリを利かせたトークは、異彩を放ち続けている。演芸界全体がテレビ主導から多様なメディアへとシフトする中でも、日曜17時30分という定位置を守り続ける意味は極めて大きい。