文章を書く際によく迷うのが、「怒濤」と「怒涛」のどちらの漢字を用いるべきかという点です。結論から述べると、両者の意味や読みに違いは一切ありません。
違いは漢字の規格にあります。「濤」は旧字体(本字)であり、「涛」はその字形を簡略化した当用・常用漢字(新字体)です。新聞・テレビなどの大手メディアや公用文、教科書では、原則として常用漢字である「怒涛」の表記が採用されています。
一方で、小説や映画のタイトル、歴史的・文学的な重厚感を演出したい場面では、あえて画数の多い「怒濤」が選ばれるケースも見られます。日常のビジネス文書や一般的なWebライティングにおいては、読者にスムーズな可読性を提供する「怒涛」を選ぶのが確実です。