東京・原宿や表参道を歩けば、その空気感の変化は一目瞭然だ。数年前までストリートを席巻していた極端なオーバーサイズや華奢なラインを際立たせるスタイルは影を潜め、現在の主力は「肩まわりの立体感」を意図的に引き立てるジャケットや、重厚なドレープを生む高品質な天然素材のアウターへと移行している。
「かつては『服に体を合わせる』ために過度なダイエットをする男性が多かったのですが、今は違います」と話すのは、都内の大手セレクトショップでチーフディレクターを務める佐藤氏だ。「胸板の厚みや広い肩幅といった、骨格そのものの強さを生かした仕立てが好まれるようになっています。体格の良さは、もはや隠すものではなく、最高のファッションエッセンスなのです」。