古着を目的に群馬を訪れるなら、拠点は間違いなく高崎市と前橋市だ。この2都市には、質・量ともに都内の有名店を凌駕するスペシャリティストアが密集している。効率よく名店と穴場を巡るなら、まずは高崎駅西口からスタートするのが鉄則だ。
高崎駅周辺の路地裏には、オーナー自らが年に数回アメリカ・テキサス州や西海岸のディーラーを巡り、ハンドピックで買い付けたUS直輸入のラックが並ぶ。ミリタリーのデッドストックや80〜90年代のバンドTシャツなど、コンディションの良さに息を呑む。店主との会話から次の入荷時期を探るのも、リアル店舗ならではの醍醐味だ。
高崎から車で30分ほど北東へ走らせ前橋市へ向かうと、風景は一変する。郊外のロードサイドやリノベーションされた倉庫に店を構える穴場ショップ群が姿を現す。圧倒的な敷地面積を活かした大量のレギュラー古着から、ガラスケースに収められたミュージアムピースまで、宝探しのような高揚感を味わえる。公共交通機関だけでは辿り着けない場所にあるからこそ、競争率の低い極上の一着に出会える確率が高い。