長年親しまれてきた伝統的な花火大会が、全国各地で相次いで見直しや縮小を余儀なくされている。理由の筆頭に挙がるのが、火薬の燃焼に伴う二酸化炭素や残留物の排出問題、そして近隣住民からの騒音クレームだ。さらに、警備費の高騰や火薬原材料の価格上昇も重なり、開催断念の判断を後押ししている。
そこに颯爽と救世主として登場したのがドローンだ。煙も出ず、火災のリスクもなく、ゴミも落ちてこない。何より音の問題が極めて少ない。プロペラがもたらす特有の静かな低音はあるものの、近隣住宅地に響き渡る爆発音とは無縁だ。過疎化に悩む地方自治体にとって、近隣への環境負荷を抑えつつ爆発的な集客を見込めるこのツールは、限られた予算を投入するに値する絶好の「観光インフラ」となっている。