佐川急便において、対面での捺印や署名を伴わずに荷物を受け取る仕組みは指定場所配送サービスとして制度化されています。利用者が不在時であっても、事前に指定した安全な場所へ荷物を留め置くことで受取完了となり、サイン不要で荷物を受け取ることが可能です。
このサービスは、従来の「不在票が入ってから再配達を依頼する」という受動的なフローとは根本的に異なります。佐川急便の置き配と再配達の違いは、配送ドライバーが最初の配達ルート上で受取人の意思確認を完了できているかどうかにあります。再配達を未然に防ぐインフラとして設計されているため、利用にあたっては利用者側の会員登録と事前認証が前提条件です。
指定可能な場所としては、主に以下のエリアが設定されています。
- 玄関前:雨風が直接当たらず、外から荷物が極端に目立たないスペース。
- 宅配ボックス:戸建て用・集合住宅用を含む専用の施錠設備。
- 物置・車庫:敷地内で雨露をしのげる開閉可能な保管スペース。
- ガスメーターボックス:メーター点検の妨げにならず、保安基準を満たす区画。
受取完了時には、ドライバーが荷物の設置状況を専用端末で撮影し、配達完了通知とともに利用者の端末へ写真データが送信されるシステムが定着しています。これにより「本当に指定場所に置かれたのか」をリアルタイムで確認できる環境が整えられています。