お寺におけるお賽銭は、仏教用語で「お布施(ふせ)」や「喜捨(きしゃ)」と呼ばれます。これは神前での「願い事の対価」ではなく、自身の金銭欲や物への執着を手放すための修行の一環です。したがって本来は金額の多寡によってご利益が増減するものではありません。
一般的には縁起の良い語呂合わせが好んで使われます。代表的な組み合わせは以下の通りです。
- 5円:「ご縁」がありますように
- 11円:「いいご縁」がありますように(割り切れない奇数で縁起が良いとされる)
- 15円:「十分なご縁」がありますように
- 45円:「始終ご縁」がありますように
一方で、避けたほうがよいとされる組み合わせも存在します。例えば10円玉(遠縁=縁が遠のく)や500円玉(これ以上効果・硬貨がない)といった俗説を気にする参拝者もいます。また、100円硬貨を何枚も納めるよりも、感謝の念を込めて丁寧に納める所作そのものが仏前では尊ばれます。