医療機関における血管運動性鼻炎の治し方は、アレルギー性鼻炎とはアプローチが異なります。耳鼻咽喉科を受診した際に行われる耳鼻科の治療法と処方薬の選択肢を整理します。
まず薬物療法において、一般的な抗ヒスタミン薬単体では高い効果が期待できません。そのため、以下の薬剤が第一選択となります。
- 鼻噴霧用ステロイド薬:鼻粘膜の過敏性を抑え、血管拡張と局所炎症を鎮静化させます。即効性はありませんが、数日〜1週間の継続投与で粘膜の反応性が安定します。
- 抗コリン薬点鼻液(イプラトロピウム等):副交感神経からの刺激を直接ブロックし、鼻腺からの過剰な分泌液を強力に抑えます。「とにかくポタポタ落ちる水鼻を止めたい」場合に極めて高い点鼻薬の効果を発揮します。
- 自律神経調整薬・漢方薬:全身の血流と体温調節機能を底上げする目的で併用されます。
薬物療法で十分な改善が得られず、重度の鼻づまりや止まらない鼻水によって日常生活に著しい支障が出ている難治例では、下鼻甲介粘膜焼灼術(レーザー治療)や、分泌を司る神経を遮断する後鼻神経切断術(経鼻腔的手術)といった外科的選択肢が検討されることもあります。