ドラッグストアで手に入る医薬品を活用する場合、症状の段階と性質に応じた適材適所の選択が成否を分けます。
■ 第3類医薬品リップ・軟膏(アラントイン・グリチルレチン酸配合)
乾燥による軽度のひび割れには、組織修復成分である「アラントイン」や抗炎症成分「グリチルレチン酸」、ビタミンEを配合した医薬品リップクリームが有効です。メンソール等の刺激物が含まれていない無香料・低刺激設計のものを選びましょう。
■ 白色ワセリンによる物理的バリアの構築
ワセリンの塗り方にはコツがあります。傷口に擦り込むのではなく、米粒大を指先に取り、患部の上に「乗せるように優しく覆う」のが鉄則です。食事前や歯磨き前に塗布することで、塩分や酸、歯磨き粉の刺激物質から患部を完全に遮断し、開口時の皮膚の裂開を防ぐことができます。
■ チョコラBB等ビタミン主薬製剤の内服
粘膜再生のガソリンとなる「ビタミンB2(リボフラビン)」および「ビタミンB6(ピリドキシン)」の内服は、体内からの回復を力強く後押しします。脂質代謝を整え、細胞の新生を促すため、食生活が乱れている自覚がある場合は即座に導入する価値があります。
■ ステロイド軟膏の取り扱い注意点
市販のステロイド軟膏(ヒドロコルチゾンなど)は、強い赤みやかゆみを急速に鎮める力があります。しかし、原因がカンジダ菌やヘルペスウイルスである場合、局所の免疫を弱めて菌を急増させる重大なリスクを伴います。原因が確定していない状態での自己判断による連用は避けるべきです。