富士五湖観光において、旅行者が陥りがちな「2大誤解」が存在します。
誤解①:「どの湖に行っても同じような富士山が見える」
これは完全な誤りです。富士山は見る方角によって山頂の火口の傾きや宝永火口(宝永山)の有無が異なります。例えば、東側に位置する山中湖からは宝永山が左側の山腹にくっきりと見えますが、北西に位置する本栖湖や精進湖からは宝永山が隠れ、富士山の左右の稜線が最も美しく均等に広がります。また、手前にある大室山などの側火山との重なり方によって、山中湖の「ド迫力」、精進湖の「子抱き」、本栖湖の「孤高の美」といった全く異なる表情を見せます。
誤解②:「1日あれば全5湖を歩いて、または自転車で簡単に回れる」
外周距離は精進湖(約6.8km)や西湖(約9.8km)のように比較的小規模な湖もありますが、山中湖(約13.8km)や河口湖(約17.4km)は広大です。全5湖の外周を合計すると50kmを超え、湖と湖の間には峠道や高低差が存在します。レンタサイクルを利用する場合、1日に巡るのは「河口湖+西湖」など隣接する2湖程度に絞るのが安全です。