神田スノボ街を訪れた買い物客がまず驚くのは、全国チェーン店や一般的なネット通販と比較しても一段と安いプライスタグです。神田スノーボードの型落ちが安い理由には、長年培われてきた業界特有の流通構造が存在します。
第1の要因は、「国内最大の消化能力を持つメガハブ」としての機能です。国内の各メーカーや輸入総代理店は、毎シーズン発生する前年度の余剰在庫(型落ち品)を短期間で現金化するため、全国で最も販売力のある神田の主要ディーラーにまとめて卸す取引慣行があります。これにより、一般店舗では実現不可能な卸値での大量一括仕入れが成立します。
第2の要因は、靖国通り沿いに店舗が密集することによる「極限のリアルタイム競合」です。数十メートルの距離にライバル店がひしめく環境下では、他店より数千円高いだけで顧客が即座に流出してしまいます。店頭での対面ディスカウントやセット割引、ポイント還元などを含めた熾烈な価格競争が日常的に行われており、これが街全体の相場を押し下げる圧力となっています。
流通データと販売現場の取材から判明した、神田スノボ街の流通構造と一般的なスポーツ量販店の比較は以下の通りです。