退職届や退職願を納める封筒を用意する際、最初に確認すべきは「色」「枠の有無」「構造」の3点です。結論として、退職届の封筒は「白・郵便番号枠なし」の縦型和封筒を選択するのがビジネスマナーにおける不動の標準です。
文房具売り場やコンビニエンスストアで見かける一般的なクラフト封筒(茶封筒)は、企業間取引における請求書送付や社内便などの日常的な事務処理に用いられる簡易用紙です。退職という自身の身処遇に関わる重大な人事文書を茶封筒で提出することは、受取側に対して「粗雑」「重要性を理解していない」という印象を与えかねません。これが退職届で茶封筒がNGとされる最大の理由です。
さらに、封筒の表面にある郵便番号枠(赤い四角い枠)についても注意を払う必要があります。郵便番号枠は本来、日本郵便の機械読み取りのために設計された規格です。手渡しを前提とする退職届に郵便番号枠が印刷されていると、場当たり的に手持ちの郵便用封筒を流用したような雑な印象を持たれてしまいます。そのため、手渡し・郵送を問わず、退職届そのものを包む封筒には「白無地・郵便番号枠なし」を指定するのが基本ルールです。
また、プライバシー保護の観点から「中身が透けない二重封筒(内側に紫や青の紙が貼られたもの、または厚手の高級和紙)」を選ぶことも見落とせないポイントです。薄手の白封筒では外側から「退職届」の文字が透けて見えてしまい、機密保持の面で配慮が欠けていると判断されるリスクがあります。