テレビ番組の企画をきっかけに事故物件での生活を開始してから10年以上が経過した現在、松原タニシの活動フィールドはテレビの枠を大きく飛び越え、Web配信、ラジオパーソナリティ、単独ライブ、全国巡業イベントへと加速度的に広がっています。
所属する松竹芸能の公式プロフィールや近年の出演情報によると、彼は現在も特定の1箇所に定住するのではなく、東京、大阪、さらには地方都市にある複数の事故物件を同時に借り受ける複数拠点生活を維持しています。自らカメラを設置し、日々の生活音や部屋の異変を記録し続けるルーティンは変わっていません。
代表的な発信拠点となっているのが、自身がレギュラー出演を続ける生配信番組『おちゅーんLIVE!(Otune LIVE)』です。ここでは定点カメラの映像公開や事故物件でのリアルタイムな検証が行われ、コアな怪談ファンから一般視聴者まで熱狂的なコミュニティを形成しています。さらに、MBSラジオ『松原タニシの恐味津々』をはじめとするラジオレギュラー番組や、全国の劇場・ホールを巡るトークイベント、怪談フェスへの出演など、年間スケジュールは常に過密状態を極めています。
かつては「売れない若手芸人の危険な賭け」と見なされていた試みは、現在では「現代日本の住宅事情と死を記録するフィールドワーク」としての評価を獲得し、文化人・ノンフィクション作家としての確固たる地位を築いています。