著名人の死に伴い、インターネット上では様々な憶測や噂が飛び交うことがあります。やなせたかし氏に関しても、「莫大な遺産を巡る親族争いがあったのではないか」「キャラクタービジネスの版権はどうなったのか」といった疑問が検索エンジン上で散見されます。
遺産トラブルの完全な否定と周到な生前準備
結論として、やなせたかし氏の遺産を巡る親族間トラブルや醜聞は一切存在しません。実子がおらず、妻にも先立たれていたやなせ氏は、自らの莫大な版権収入や個人資産が死後に散逸したり、意図せぬ争いの火種になることを防ぐため、生前から弁護士や信託銀行と綿密な遺言執行計画を策定していました。
氏が生前に設立に関わった公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団(高知県香美市)や、故郷の振興事業、恵まれない子供たちを支援する各種育英基金に対して、資産の大部分が寄贈・移管されました。私腹を肥やすことに全く興味を示さず、「お金は社会から預かったものだから、子供たちと地域へすべてお返しする」という生前の言動通りの見事な終活を成し遂げたのです。