#3000までのペーパーがけを終えた段階では、まだ「上品なサテンシルバー(艶消し銀)」の状態です。ここから一気に顔がクッキリ映る鏡へと昇華させるのが、金属磨き剤(コンパウンド)を用いた最終仕上げです。
定番中の定番として知られるのが日本磨料工業の「ピカール液」です。アルミ玉の鏡面仕上げにおいて、ピカールはコストパフォーマンス・入手性・研磨力のバランスが極めて優れています。
効果を最大化するピカールでの磨き方の手順は以下の通りです。
- 缶をよく振る:研磨成分が底に沈殿しているため、使用前にカチャカチャと音がするまでしっかり撹拌します。
- 柔らかいウエスに適量を取る:使い古した綿100%のTシャツやマイクロファイバークロスに、小豆大ほどのピカールを染み込ませます。直接アルミ玉にドバドバとかけるのは避けてください。
- 真っ黒になるまで擦り込む:アルミ玉を包み込むようにして力を込めて擦ると、布が瞬時に真っ黒に変色します。これはアルミの酸化被膜が削り取られ、真の金属光沢が露出している証拠です。
- 乾いた清潔な面で拭き上げる:黒くなった研磨カスを放置すると再付着して曇りの原因になります。クロスの綺麗な面を使い、キュッキュッと摩擦音がするまで拭き取ります。
さらにプロ級の「完全鏡面(歪みのない鏡)」を目指す場合、ピカール(平均粒径約3μm)で磨いた後に、超微粒子液体コンパウンド(粒径0.5μm〜0.2μm)や「マザーズ マグ&アルミニウムポリッシュ」などの高級金属磨き剤を使用します。最終拭き取りに自動車用の極細繊維マイクロファイバーを使用することで、指紋一つない息をのむような鏡面アルミ玉が完成します。