かつて多くのファンがタレントの出待ちを行い、ロケバスが激しく出入りしていた東京都品川区東品川2丁目。現地を訪れると、そこにはかつて「TV TOKYO」のロゴが掲げられていた華やかな佇まいは影も形もありません。
テレビ東京天王洲スタジオの現在を追うべく現地を取材すると、閉鎖告知から資産譲渡を経て行われたテレビ東京天王洲スタジオの解体工事はすでに完了しており、かつて巨大なスタジオ棟が建っていた敷地は広大な更地、および新たな開発に向けた重機が稼働する建設区画へと変貌を遂げていました。
周辺は、東京モノレールやりんかい線が乗り入れる天王洲アイル駅からのアクセスが徒歩数分という超一等地。運河沿いのウッドデッキやアートギャラリー、お洒落なレストランが立ち並ぶ洗練された水辺の街です。近隣のカフェ店員は、当時の様子と街の移り変わりについてこう話してくれました。
「数年前までは、音楽特番の生放送がある日になると、運河沿いに巨大な中継車が何台も停まり、大勢の警備員や華やかな衣装を着たダンサー、アイドルファンでごった返していました。あの独特の活気が消えてしまった寂しさはありますが、解体工事の白い仮囲いが取れた後は、街全体がオフィスや先端テック施設、住居が融合する落ち着いた大人のエリアへ急速にシフトしているのを肌で感じます」
テレビ東京天王洲スタジオの跡地は、かつてのテレビ文化の発信地から、品川ベイエリアの都市機能更新を担う次世代の空間へとバトンを渡しています。