伊香保ゴルフ倶楽部を予約する前に、多くのゴルファーが見落としがちな決定的な注意点が存在します。それは「榛名山から吹き下ろす傾斜と、目に見える傾斜が一致しないグリーンの錯覚」です。
取材に応じたコース常連のシングルプレーヤーは次のように語ります。「見た目には完全な下り傾斜に見えるパットが、山側からの強い芝目によって全く転がらずにショートする。逆に上りに見えるラインが驚くほど高速に転がり落ちていく。これを知らずに感覚だけで打つと、1ラウンドで40パット以上を叩くことになります」。
伊香保エリア特有の山岳地形は、人間の平行感覚を狂わせる「目の錯視」を引き起こします。キャディ付きプレーであれば的確なアドバイスを得られますが、セルフプレーで挑む場合は、カートナビの情報やマスター室前で提示される当日のグリーンスピード、そして「山がどちらの方角にあるか」を常に意識してラインを読むことが絶対条件となります。
さらに、もう一つの注意点が標高差による気象条件です。クラブハウス周辺は標高約800mに位置するため、前橋市や高崎市などの平野部と比較して気温が3〜5度程度低いのが通常です。春先や秋口の早朝は防寒対策が必須であり、山間部特有の急な霧や降雨に備えて、リアルタイムの天気予報を直前まで確認し、レインウェアや着脱しやすいアウターを常備しておくことがスコア崩れを防ぐ防波堤となります。