作中には、戦況を一変させる固有能力を持った名剣が数多く登場します。特にメリオダスの神器と、アーサー・ペンドラゴンが手にした聖剣は、作品の世界観の根幹に関わる絶大な威力を誇ります。
メリオダスの真の愛剣である「魔剣ロストヴェイン」は、かつてリオネス国王バルトラから授けられた神器の一つです。豚の帽子亭を開業する資金作りのために一度質入れされていたという衝撃の事実がありますが、マーリンの手を経て再び主の手に戻りました。ロストヴェインの固有特性は「実像分身(じつぞうぶんしん)」です。使用者の闘級を分散させる代わりに最大4体の分身を生み出す能力であり、一見すると個々の攻撃力が下がる弱点のように思えます。しかし、敵の魔力攻撃を倍化して跳ね返すメリオダスの魔力「全反撃(フルカウンター)」と組み合わさることで、単体技を一網打尽の多面同時迎撃へと昇華させる極悪なシナジーを発揮します。
一方、人間族の希望の象徴として描かれたのが、キャメロットの若き王アーサーが手にする「聖剣エクスカリバー」です。この剣は魔力による付与や鍛冶師の業ではなく、太古より命を落としたブリタニアの「剣聖」たちの魂と血を吸い上げ、世代を超えて受け継がれてきた結晶体です。歴代の英雄たちの超絶的な剣技・戦術の記憶が使い手の肉体に直接宿るため、魔力を持たない人間であっても上位魔神族を圧倒するほどの神技を繰り出せます。後の「混沌の王」覚醒への決定打となる、神話級の最重要ピースです。
さらに、魔神王の代理としてメリオダスの前に立ちはだかった弟ゼルドリスの剣技も見逃せません。ゼルドリスは漆黒の刃を持つ小太刀を用い、自身の魔力「魔神王(ゴッド)」や「凶星雲(フルバースト・ネビュラ)」と組み合わせた超高速の居合術を駆使します。目にも留まらぬ抜刀術で対象を細切れにするその制圧スピードは、作中屈指の近接戦闘力を誇ります。