現在のスウェーデン代表を取り巻く最大のミステリーは、「欧州最高峰のスカッドを前線に揃えながら、なぜ勝てないのか」という点に尽きます。サッカー界の移籍市場を席巻するスウェーデン代表 注目選手の名前を見れば、世界中のフットボールファンがその豪華さに息を呑みます。
プレミアリーグのニューカッスルで絶対的エースとして君臨するアレクサンデル・イサク、ポルトガルのスポルティングCPで驚異的な得点率を叩き出しメガクラブ争奪戦の主役となったヴィクトル・ギェケレシュ、トッテナムの攻撃を牽引するデヤン・クルゼフスキ。この3人が形成する前線トリオの市場価値は、合計で数億ユーロ規模に達します。
現地スウェーデンの有力紙『Aftonbladet』や大手メディアの論調を検証すると、ヨン・ダール・トマソン監督が掲げる超攻撃的スタイルへの期待と、あまりにも脆弱な最終ラインに対する激しい批判がせめぎ合っています。サポーターフォーラムでも、「前線は世界屈指の5本の指に入るが、守備の強度は欧州2部レベルだ」「個の力で3点取っても4点取られるサッカーではFIFAランクは上がらない」といった辛辣な生の声が日常的に飛び交っています。