花吐き病が単なる一過性のブームに終わらず、十数年にわたり愛され続けている理由は、創作プラットフォームにおける驚異的な拡散力にあります。
イラスト・小説投稿プラットフォーム「pixiv」においては、「花吐き病」タグが付与された小説・イラスト作品が数万件規模で投稿され続けています。男女の恋愛(NL)はもちろんのこと、男性同士の恋愛(BL)、女性同士の恋愛(GL)を問わず、あらゆるカップリングにおいて「隠しておきたい恋心」を描くための最高の触媒として重宝されてきました。
さらに注目すべきは、この日本発祥の設定が「Hanahaki Disease(ハナハキ・ディジーズ)」として海を越えた点です。英語圏のファンフィクション投稿サイト「Archive of Our Own(AO3)」や「Wattpad」、さらにはTumblrやTikTokなどでも「Hanahaki AU(Alternate Universe=パラレルワールド設定)」として広く認知されています。海外の熱心なファンの間では「日本の漫画が元ネタである」というオリジンへのリスペクトとともに、独自の派生ストーリーが無数に生み出されています。