チケット発券時に最も一喜一憂を生むのが、アリーナ神席とスタンド指定席の格差問題です。しかし、実際のライブ座席見え方を現場で検証すると、アリーナ席だからといって無条件に良席とは限らないドーム特有の空間的トラップが存在します。
アリーナ席は傾斜が一切ない平面フロアにパイプ椅子が並ぶため、前方ブロック(A〜Bブロック付近)であれば肉眼でアーティストの表情や汗、衣装の質感まで捉えられる正真正銘の神席となります。一方で、Cブロック以降の後方エリアや埋もれ席に入った場合、前の観客の身長や掲げられたペンライト・うちわによって視界が完全に遮られ、「巨大スクリーンの上部しか見えない」というフラストレーションを抱えるケースが少なくありません。
これに対し、スタンド指定席は下段から上段にかけて最大約29度の急傾斜が設けられています。この角度は他ドームと比較しても比較的視界の抜けが良く、前の観客の頭部が視界を遮るリスクが大幅に低減されています。特にスタンド下段の前方列(1〜15列目付近)は、アリーナ外周を周回するムービングステージやトロッコ(フロート)が走行する際、アーティストの目線とほぼ同じ高さで超至近距離のファンサービスを受けられる「実質的なスタンド神席」へと変貌します。