彼女の歩みを語る上で避けて通れないのが、2017年8月に発表されたでんぱ組.incからの脱退劇です。グループの全盛期を支えた紫担当の象徴的メンバーだった彼女の離脱は、国内外のファンに強烈な衝撃を与えました。
公式に語られたでんぱ組の脱退理由の根底にあったのは、過酷な稼働に伴う身体的限界と、長年向き合ってきたうつ病をはじめとするメンタルヘルスの深刻な悪化でした。もともと引きこもり生活からスカウトされてアイドル界に飛び込んだ経緯があり、急激な環境変化と「理想の最上もが」を演じ続ける重圧が、彼女の心を限界まで追い詰めていました。
当時の手記や独白インタビューでは、「グループの活動をこれ以上ストップさせられないという焦り」と「壊れていく自分」との板挟みに苦しんでいた様子が克明に綴られています。メンバーとの人間関係の不協和音を疑う声もありましたが、実際は個々のキャパシティを超えたアイドルビジネスの過酷な構造と、自身の心身の防衛本能が導き出した苦渋の決断でした。