長年使用したレールの劣化やリフォームに伴うカーテンレール交換方法においても、見落とされがちな落とし穴が存在します。
「古いレールを外して、まったく同じ穴に新しいレールのビスを締め直したところ、ネジが空回りして止まらない」という現象です。一度ビスを抜いた木下地の穴は木繊維が削れて広がっており、同サイズのビスでは保持力を発揮できません。
再利用時のリカバリー策として現場で行われているのが以下の処置です。
1. 木工用パテや埋木による穴の再生
古い穴に木工用ボンドを染み込ませた爪楊枝や専用の木片を隙間なく詰め、完全に乾燥させてからビスを締め直します。
2. ビスのサイズアップ
もともと使われていたビスが直径3.5mm・長さ25mmであれば、直径4.0mm・長さ35mm〜40mmのコーススレッド(木工用ネジ)に変更し、奥深くの健全な木部まで確実に食い込ませます。
3. ブラケット位置のオフセット
伸縮式レールやフリーアングルブラケットを使用し、固定位置を左右に2〜3cmずらして未加工の健全な下地へ打ち直すのが最も確実な再固定法です。