長期にわたる待機期間は、購入者のライフスタイルに少なからぬ影を落としている。SNSや愛車投稿サイト、Web掲示板等に寄せられたノア 納車待ち ネットの反応を精査すると、切実な現場の葛藤が浮かび上がってくる。
「契約時は秋頃と言われていたが、冬を越して春先までズレ込んだ。子供の部活動の遠征に間に合わず、結局レンタカーを数回借りる羽目になり余計な出費がかさんだ」(30代・ファミリー層)
「乗っていた愛車の車検を通さざるを得なくなり、15万円の車検代が無駄になった。営業マンも平謝りするばかりで責めるに責められない」(40代・自営業)
販売現場の第一線に立つカーライフアドバイザーに取材を敢行したところ、彼らもまた板挟みの苦悩を抱えていることが判明した。都内トヨタグローバルディーラーの担当者は苦渋の表情でこう語る。
「工場出荷時期の目処は毎週のように変動します。お客様には『半年から7ヶ月』とお伝えしていても、メーカーのライン調整が入れば急に1ヶ月遅れることもある。お客様との信頼関係を維持するのが本当に綱渡りの状態です」