麻原彰晃の空中浮遊のからくりと真相|結跏趺坐ジャンプの物理的現実

麻原彰晃の空中浮遊のからくりと真相|結跏趺坐ジャンプの物理的現実

麻原彰晃の空中浮遊のからくりと真相|結跏趺坐ジャンプの物理的現実を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。

このトリック写真が社会へ決定的な影響力を持つに至った発端は、学研が発行するオカルト専門情報誌『月刊ムー』1985年11月号でした。当時、無名のヨガ指導者に過ぎなかった麻原彰晃が「空中浮遊に成功した日本のヨガ行者」として写真付きで大々的に紹介されたのです。

当時の誌面には「ついに浮遊に成功!」「現代の奇跡」といった扇情的な見出しが躍り、足を組んだまま宙に浮く麻原の写真が掲載されました。麻原彰晃の経歴とオウム事件の歴史を振り返ると、鍼灸院の経営破綻や薬事法違反による逮捕を経て立ち上げた小さなヨガサークル「オウム神仙の会」が、この雑誌掲載を境に急激な求心力を獲得していった事実が浮き彫りになります。

雑誌『ムー』をはじめとする昭和末期のサブカルチャーメディアは、エンターテインメントとしてのオカルトと現実の境界線を曖昧なまま流通させました。後に教団の幹部となる多くの理系大学生や若者たちは、当時の法廷証言や手記で「あの写真を見て本物だと思った」「科学を超えた力が実在することの動かぬ証拠に見えた」と述懐しています。メディアが検証を怠り「視覚的インパクト」を安易に消費した結果、破壊的カルトへ信徒を誘い込む強力な広告塔として機能してしまったのです。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。